幼児教育の選択と「こんにちはカメさん」

今日は、昨夜から降っていた雨もあがり、屋上遊びができました。

 

どろんこ広場にある池の方から、子どもたちが大騒ぎする声が聞こえてきます。「カメだ!カメが出たぞ~!」その声に、自転車や砂場や思い思いに遊んでいた子どもたちが、いっせいに、池をめがけて走り出します。「どこどこどこ・・・」

 

長い冬眠から目覚めた池の主、クサガメがエサをちょうだいとばかりに、子どもたちに寄ってきます。カメも魚たちも、普通は人影があると逃げてしまうものですが、この池の生き物は、エサがもらえると、近づいてくるのです。 これからは、カメのエサやりが子どもたちの楽しみの一つになりそうです。

 

さて、今日は、認可保育園に転園した3歳女の子が、ホワイトきゃんばすに戻ってきました。家が近い・年の離れた兄、姉がその保育園の卒園児・送り迎えも兄、姉ができるなどの理由で転園したのですが、最後は、女の子本人が「つまらないの・・・ホワイトきゃんばすに戻りたい・・・」とはっきりと自分の意思をパパママに伝えることができたそうです。

 

異年齢保育の環境では、年上のお兄さん、お姉さんと遊ぶことが当たり前の環境ですが、新しい保育園では、4歳児、5歳児のクラスに勝手に行くことを固く禁じられてしまったことが大きな要因だそうです。普通の保育園では、自分のクラス以外に自由に他のクラスを出入りすることを禁じるのは当たり前ですし、この認可保育園が行った事は、当然のことかも知れませんが、パパママは、毎日、悲しく泣いている我が娘を目の当たりにして、まだ状況判断ができない年齢ならともかく、3歳の娘にとって、このタイミングで試練を与えてしまったと・・・猛反省したことを話してくれました。

 

そして、朝パパと一緒に登園したのですが、「〇〇ちゃん!」と4人の園児が、出迎えてくれて、野獣のような風貌(失礼)のパパの目には大粒の涙です。そして、笑顔がトレードマークの女の子が、心から笑っています。

 

この話は、転園した認可保育園が悪くて、ホワイトきゃんばすがいい保育園という話ではありません。3歳女の子にとっては、今までの環境がベストだったということです。親が、我が子の幼児教育の環境を考えるのは、様々な要素が重なり合います。そんな中で、ベストの選択をすることは難しいことですが、人生は、選択の連続です。そして、選択が間違えば、修正をすればいいのです。

 

ということで、3歳女の子が戻ってきたので、屋上のカメも冬眠から目覚め、出迎えてくれたのでしょう。めでたし、めでたし・・・。