自分で考える「個人練習」

今日も子どもたちは、七夕飾りの制作に夢中です。願い事の他に、たくさんの飾りを作っています。

 

さて、今日は、ある中学校の運動部顧問の話です。野球でもサッカーでもあらゆるスポーツにおいて、名門校には名コーチがいますね。そのコーチの指導法通りに練習をすれば、必ず結果が出るという学校も現実には多いです。

 

しかし、この顧問は、部活動の中に「個人練習」という時間を設けています。部活動の時間以外に個人が自主的に行う「自主練」とは違うそうです。本来の「自主練」は、練習をするもしないも自主なのに、「何で、自主練しないんだ!」と指導者が選手の怠惰を指摘するのはNGとも言っています。

 

「個人練習」は、上級生を中心に、練習の最後に30分から45分程度、練習という枠内で、生徒自らが自由に選択して行うそうです。野球部なので、ダッシュ、ティーバッティング、ストレッチ、筋トレ、テニスボールのバッティングなど、基本的には何をしてもOKだそうです。

 

この「個人練習」をすることで、子どもたちは、自分で考えて練習をするようになります。個人と言いながら、他の生徒との連携もあることでしょう。

 

保育園の子どもたちを見ていると、与えられた環境の中で、次々と想定外の遊びを考えだします。それが、小学校、中学校、高校・・・とくに、部活動において、いつのまにか、管理された、自分で考えない練習になっていくのです。

 

本当の意味での超一流のコーチは、指導法が優れているのではなく、アスリートの能力を引き出す力が高い人です。これが、今の世界基準ですね。

 

サッカーワールドカップの日本代表を見ていると、選手たちで戦術や対戦相手を想定した練習を自主的に行っている感じです。西野監督に言わせれば、ジャイアントキリングも、必然だったのかもしれませんね。

 

自分で考える練習・・・これからの部活動の主流となっていくことでしょう。