高校生レストランを核にまちづくり

今週は、小春日和が続き、屋上では、もう冬だというのに、ナナホシてんとう虫を多く見ることができました。大根やジャガイモの葉に付いているアブラムシを食べに、ナナホシてんとう虫が活躍しています。思わぬ「てんとう虫観察」となりました。

 

さて、高校生レストランという名前を聞いたことがあると思いますが、全国に広がっているそうです。

 

北海道のほぼ中央、空知地方の南部に「三笠市」という、人口わずか約8600人の場所があります。そこにある「三笠高校」は、2012年4月に、調理師と製菓の2コースからなる市立高校として生まれ変わりました。それまでは普通高校でしたが、地域の人口減で生徒数が減り、閉校の危機にあったそうです。

 

卒業時に調理師免許が所得できる公立高校は、道内ではここだけということもあり、倍率は、初年度で、公立高校として、道内最高となったそうです。「パティシエになりたい」「大学に入学し管理栄養士になりたい」など、明確な目的を生徒は持っており、全国の料理コンクールでも好成績を残しているそうです。

 

そして、今年7月には、「三笠高校生レストラン」がオープンし、市外からのお客様が7割ということです。当然、市内観光をすることを考えれば、経済波及効果も高くなりますね。レストランもカフェも生徒が運営し、メニューも生徒自らが考える・・・それだけで、行ってみたくなります。

 

地域の活性化の1つの手段として、高校を核としたまちづくりがあります。三笠市だけでなく、兵庫県龍野北高校では、生徒らが服のデザインや、伝統的な建物の修復などを学びます。生徒が企画するファッションショーは、地元の名物になっているそうです。

 

高知県立大方高校は、「地域課題解決学習」に取り組み、町役場や企業からの要望にアイデアを提案しています。生徒が考案した「カツオたたきバーガー」はヒット商品として道の駅などで売られているそうです。

 

高校生は、「いずれ店を出したい」といったビジョンを早くから考えるようになります。明日の日本を担う若者として、エールを送りたいですね。あっぱれ!です。