圧巻の芝桜

令和のスタートは、福島に来ています。昨日は、圧巻の芝桜を見ることができました。

 

福島県石川郡平田村という小さな村では、桜が終わると、芝桜が一面に斜面を覆いつくす素敵な場所があります。今年は、保育園の屋上で「野草の花」を観察しているので、花については、普通のおやじよりは詳しいおやじ園長ですが、芝桜は、野草のように雑草扱いされないメジャーな花ですね。(笑)・・・福島県内外からの多くの人々で賑わっていました。

 

私が驚いたのは、圧巻の芝桜だけではありません。平田村という地方自治体の戦略です。4月5月は「芝桜」、6月7月は「あじさい」「ゆり」を村おこしの大きな武器としているのです。

 

きれいな花を咲かせるには、年間を通しての花の管理が必要です。高齢化が進む村ですので、シルバーボランティアの人たちに支えられています。しかし、ノーギャラでは人は動きません。

 

芝桜は、小高い丘の斜面に花を咲かせています。50メートルほどの高低差があるので、歩くのは大変です。そこで、ゴルフ場で使うカートを乗り合い、往復200円の料金で、年配のお客様を頂上まで運びます。頂上は、東京スカイツリーとおなじ634メートルに設定し、そこに「天空喫茶634」というカフェを作ります。ざっと1分で2台、合計30台ほどのカートが稼働していました。

 

この乗車料や期間中の入場料などが、シルバーボランティアの人件費になるのでしょう。屋台もテキ屋さんでなく、村民たちが運営しています。

 

このように、村民一丸となって、「平田村」を支えているのです。昨日は、平田村出身の演歌歌手のオンステージがあったり、ファミリーが楽しむイベントや屋台がたくさん並んでいました。

 

私は、素敵な芝桜を愛でながら、「花」を村おこしの核にして、村民が生き生きと楽しんでいる、この「平田村」にあっぱれ!です。高齢化、過疎化、少子化の危機に瀕する地方自治体のヒントになるような取り組みに感動しました。