チョコレートを買って社会貢献

今日は、日中都内に出かける用事があったのですが、池袋のデパートも、バレンタイン商戦が盛り上がってきましたね。毎年世界から新しいチョコレートブランドが上陸し、バレンタインの需要も女性の「自分チョコ」の構成比が高まっています。

 

そこで、今年のバレンタイン売り場では、社会貢献につながる商品にも注目が集まっています。「買って応援」「食べて応援」という文化が浸透しつつあるそうです。

 

あるチョコレート専門店は、日本に輸入されるカカオの大半はガーナ産。チョコレートをおいしく作るにはカカオ豆を発酵させる工程が欠かせないのですが、インドネシアのカカオは発酵せずに出荷されるものが多く、質が低いと見られてきました。

 

それを支援すべく、同社は、現地にスタッフを常駐させ、農家に発酵技術などを指導します。また、小学生の子どもに労働させないなど7つの条件を付け、5つ以上の条件をクリアすると買い取り価格を上げるそうです。これによって、農家の技術が向上し、労働に対する意識も変わってきたそうです。

 

松屋銀座のバレンタイン催事場では、売り上げの一部を「世界の女の子をチョコで支援」に寄付します。寄付金は、ネパールの少女の早すぎる結婚やアフリカの人身売買の防止や途上国の女の子を守る活動に使われるそうです。

 

また、ある社団法人では、知的障がいを持つ人たちがチョコレート作りに取り組んでいます。「チョコレート作りは根気よく丁寧な作業が求められます。障がい者や引きこもった人など多様な人間が働けるブランドでありたい。チョコを楽しみながら、この取り組みに共感してもらえたらうれしい」と理事長が語ります。

 

クラウドファンディングやふるさと納税などが普及し、若い世代は、自分の消費活動が他人のためになることに意義を感じる人が増えていますね。バレンタイン商戦は、チョコレートのお祭りとして、日本中で盛り上がりますが、若者の行動が「人のため」に変わっているようです。