Stay Hungry. Stay Foolish

朝の会で、子どもたちが歌っている「カレンダーマーチ」・・・今月2月は「2月はお庭にフクジュソウ~♪」というフレーズですが、子どもたちは、福寿草を知りません。そこで、職員が家の庭で咲いている福寿草を持ってきてくれました。

 

子どもたちは「これがフクジュソウなんだ!」と、土から花びらがそのまま生えてきているような、黄色の花を見つめます。日があたる場所を好むので、屋上でしばらく子どもたちが世話をすることにします。

 

さて、今日は、あのアップルの創始者であるスティ―ブ・ジョブスが、2005年のオックスフォード大学の卒業式で行ったスピーチを締めくくる言葉を紹介します。この時、彼は、すでにガンの宣告を受けて自分の命が残り少ないことを知っていました。

 

「Stay  Hungry.  Stay  Foolish」という言葉を卒業する若者たちに贈ったのです。

 

直訳すると「ハングリーであれ、愚か者であれ」という意味ですね。もちろん、細かい解釈には触れません。学生たちは、その意味を自分で考えることになります。

 

「Hungry」とは、「現状に満足するな」という意味です。人間は、お腹がいっぱいになると、ゆっくりしたい、寝たいと考えます。逆にお腹がすいている時は、頭が働き、行動力も増します。彼は、いつもその状態でいなさいと、言ったのです。

 

Foolish」とは、「物分かりが良くなるな」と言う意味です。私たちは、学校へ行き、社会人になり、人との付き合い方を覚えます。特に社会人となると規則を学び、先輩の仕事のやり方を覚えます。中には、疑うことなく前年踏襲型の人間になる人も多いですね。

 

若い頃は、「そのやり方はおかしい。もっと違うやり方がある」と思いますが、時が経つと「それでいいか」と忖度もします。なぜなら、そのほうが楽だからです。「利口な自分を演じ、自分を守ることに執着していませんか?」という、彼のメッセージがそこにあります。

 

保育園の子どもたちが、やがて社会に出て行く時・・・そして、組織の中心として活躍してもらうように、このジョブスの言葉を贈りたいですね。