非認知能力の育成が大事

今日は、年長園児3人が、就学前健診で自分が入学する小学校へ行きました。通学時間がどれくらいかかるかなどで、小学校の正門まで歩いたことがあっても、体育館や校舎に入るのは初めてです。こうして、少しずつ、小学生になるという自覚が高まっていくのです。

 

さて、保育園ホワイトきゃんばすでは、子どもたちの「非認知能力」を高めるための取り組みをたくさん行っていますが、そのベースが「異年齢保育」での園児同士のかかわりです。自由な屋上遊びと、運動会やクリスマス発表会における、徹底した毎日の練習のメリハリも子どもたちの非認知能力を高めています。

 

ところが、中学生あたりから、ずばりテストでの点数という目に見える認知能力がどうしても注目されてしまうのです。例えば、全国学力・学習調査の結果に対して、正答率を国や県の平均と比較して、平均よりも下であれば、その対策を講じるよう、校長から指示が出る・・・といった流れです。

 

ある中学校の校長先生は、3年の夏に、生徒全員と面談をし、自分の将来を語ってもらったそうです。デザイナー・薬剤師・美容師・スポーツ選手・保育士・教師・警察官・自衛隊・シェフ・寿司職人・声優・ダンサー・獣医・研究者・プログラマー・小説家・宇宙研究者・・・など、一人一人が人生の主人公であることを感じたそうです。

 

経験を積んだ教師なら、いや私たち大人でも、学力以上に非認知能力を大切にすることが「生き方」を豊かにすることを知っています。

 

共感性・感情調整・好奇心・自己制御・楽観性・情動知能・グリット・レジリエンス・マインドフルネス・セルフコンパッション・・・これらは、「生き方」にかかわる非認知能力です。(わからない単語は自分で調べてください)

 

実は、テストで測定される学力も、非認知能力を育てることで向上するのです。学力は「生き方」の後から付いてくるのです。

 

どうですか、あなたが親であれば、わが子の非認知能力を今以上に考えてください。