オモテとウラ

今日の体操教室は、「側転」の特訓となりました。体操の先生は、元ダンサーの女性トレーナーです。まずは、子どもたちの前で鮮やかな側転をお手本で見せます。「オォ~と子どもたちの歓声があがります」そして、子どもたちが挑戦です。難しい園児は、先生が抱きかかえて回転します。普段からおうちで練習している男子3人がバッチリと決めてくれました。

 

さて、今日の話は「オモテとウラ」です。はい。必殺仕事人の話ではありません。(笑)

 

「科学オモテウラ大事典」という本の紹介です。科学には輝かしい「表」がある一方で、「ウラ」もあるといいます。この本は、理科の先生に読んでもらう目的で作られたそうですが、子どもたちにとって、興味深い内容がぎっしりと詰まっています。理科のトリビア本としても、先生の強い味方になるようです。

 

物理や化学、生物、医学、地学、地球科学、天文学などの分野について、141個の切り口で「表」と「裏」を紹介しています。1番目に出てくるのが、「表」は「原子磁石」で「裏」は「ネオジム磁石」です。原子磁石は、理科の授業で必ず一度は使ったことがあるお馴染みの教材です。N極とS極が両端にある棒タイプの磁石を思い浮かべてください。これを切ってみるとどうなるか?実は、切っても切ってもN極とS極に分かれて、どちらかの極になることはありません。いったいどうしてでしょうか?

 

一方、原子磁石を世界最強レベルの磁石にしたものが、「裏」の「ネオジム磁石」です。実は1984年に日本で開発されたのです。現在も世界最強の座を維持しています。この磁力は圧倒的で、DVD用のモーター、時計、携帯電話、自動車などあらゆる機器で使用されています。ちなみに、机に上に真ん中から折った1万円札を置いて、ネオジム磁石を近づけると、何とお札がくっついてくるそうです。これは、お札の印刷インクに磁性インクが使われているからです。

 

他にも、「表」と「裏」では、「ダーウィンの進化論」と「フォレス」・「ニュートン」と「フック」・「アポロ計画」と「アポロ計画陰謀論」など、読んでみたくなるような内容ですね。

 

私は、「ウラ・オモテ」と聞くと、どうしても必殺仕事人の中村主水をイメージしてしまいます。普段は、ひょうひょうと昼行燈を演じながら、本当の自分を隠している姿に、あこがれるからかもしれません。でも、現実は、できるだけ「オモテ・ウラ」がない方がいいですね。(笑)