殺処分される犬猫は減っている

今日は、4歳女の子を抱っこして病院へ駆け込みます。屋上で転んでしまい、左足の膝を強打したのです。足を引きずるくらい痛がっているので、骨折かも?と、接骨院でレントゲンを撮ると、幸い骨折はしていませんでした。女の子と一緒に、レントゲン写真を見たのですが、その後、すっと歩き出しました。良かった!です。

 

さて、保育園では、犬や猫を飼っている家庭が多いです。最近は、テレビで、保護犬や保護猫を取り上げる番組が多いですね。テレビでは、実際に視聴者が世話をするわけではないので、素直に癒されますね。

 

街中では、ボランティアによる「里親になりませんか」の活動もよく見かけます。しかし、里親が見つからなかったり、保健所に引き取られた犬や猫は殺処分されます。環境省によると、直近の2020年度の殺処分数は、犬4059匹、猫1万9705匹で合計2万3764匹だそうです。どうですか・・・多いと思いますか?

 

実は、20年前の2000年度のデータでは、犬は約25万6千匹、猫は約27万4千匹で合計は53万匹にのぼっていたそうです。日本の犬猫の殺処分数は、この20年で激減しているのです。

 

2000年度は、保健所が引き取った犬と猫のうち実に95.1%が殺処分されていましたが、2020年度は、32.8%まで改善されました。この要因は、譲渡数と返還数が増えているからです。

 

民間の力が中心となって、ここまで減らすことができた国は、世界でも他にないようです。アメリカは、動物愛護先進国のようなイメージがありますが、年間の殺処分数は約700万匹で、日本の約300倍です。人口数を考えても多いですね。ドイツでは、野良犬や野良猫は狩猟対象なので、銃で撃たれます。それは、殺処分数には入らないそうです。また、ヨーロッパの多くの国は、重い病気にかかったりすると、病院で安楽死を選択する飼い主が多く、それは、病院での死亡なので殺処分にはカウントされないようです。よって、実質の数字では、日本が断トツで殺処分数が少ないというわけです。

 

私の家では、6年前に自宅で息を引き取った雑種の中型犬は、保健所の譲渡会でいただきました。現在は、猫を2匹飼っていますが、2匹ともに里親としていただいた猫です。かつては、ペットショップなどで購入することが多かったのでしょうが、保護犬という言葉が市民権を得て、犬を飼う時の選択肢に入るようになりました。また、最近は、ネットでの里親募集も多くなっているそうです。

 

とは言え、今も年間2万匹以上の犬猫が殺処分されています。日本には1億人も人がいるので、みんなが自分ごとだと思えば、すぐにでも「ゼロ」にできる数字かもしれません。いつかは、日本が殺処分ゼロの国になるとうれしいですね。