路上が職場 ビッグイシュー日本版

今日は屋上で大事件です。アメリカザリガニのいけすに、ウシガエルが泳いでいるところを6歳女の子が発見しました。池から脱走したのですが、かつて、食用で輸入された「アメリカザリガニ」が増えすぎて、アメリカザリガニを食べる「ウシガエル」が日本にやってきました。そう考えると、ウシガエルの本能だったかもしれませんね。今や、アメリカザリガニもウシガエルも特定外来生物として嫌われています。(あくまでも人間が持ち込んだもので生き物には責任はありません)逃走したウシガエルを子どもたちが追いかけます。草むらに姿を隠してしまいました。ウシガエルの方が一枚上手ですね。(笑)

 

そして、「子ども4人奇跡の生還」のニュースには驚きました。アマゾンの密林に墜落した小型飛行機で行方不明になっていた、1歳から13歳のきょうだい4人が、40日間もジャガーやヘビが生息する密林で生きていたのです。13歳の長女が、食べられる果物や水のある場所、雨をよける仮設小屋の作り方など、祖父母らに教わった先住民の知恵を生かして、弟妹たちを守ったのです。まさに、長女の勇気とリーダーシップを称えたいですね。

 

さて、「ビッグイシュー」という、路上販売される定価450円の雑誌を知っていますか。私は、サラリーマン時代に飯田橋の交差点で、この雑誌を販売している男性から、ビッグイシューの活動を知っていたので、よく雑誌を買っていました。私の頃は、まだ定価が200円でした。

 

もともと1991年にイギリスでスタートした、ストリート新聞です。ホームレスや生活困窮者に対して、正当な報酬を与え、社会復帰への支援目的としています。日本では、2003年に創刊しました。日本では、定価450円の雑誌を売れば、半分以上の230円を収入とすることができるビジネスというからくりです。

 

あくまでも、ホームレスなどの生活困窮者を支援するのではなく、「自立」を促す取り組みです。1日10冊売れば、2300円の収入となります。

 

「人生最後の道を見つけた」という、ビッグイシュー販売者山田さんは、当初は街角に立つのに抵抗があったと言います。

 

「なんだろう?と不思議そうな顔で見られ、多くの目線に怖じ気づくけど、立ってみれば売れる。これまで売上ゼロの日はない。同じ日、同じ時間に必ずいるのが大事。母の介護で離職したものの、この年になると通常の社会復帰は簡単じゃなかった。そんな時に、ビッグイシューを知った。今の生活まで戻れたのはビッグイシューのお陰です。意識的な改善もされました」と語ります。

 

山田さんは、今では、ビッグイシューの出張販売もし、学童保育の送迎アルバイトをしながら、子ども食堂2か所の運営にもかかわっているそうです。ビッグイシューを通じて、社会貢献の意識が芽生え、子ども食堂の運営に加わっているとは、なんだか、いい話ですね。元板前の腕を生かして調理も担っているそうです。

 

ビッグイシューについては、「ホームレスをコマ使いするビジネス」といった批判もされることがありますが、ただの、支援ではなく「自立」を促すことが目的であるのが、興味深いですね。

 

もちろん、ビッグイシューの内容も、なかなか充実しています。最新号は、「是枝裕和」映画監督のスペシャルインタビューが掲載されています。

 

みなさん。もし路上で「ビッグイシュー」を見かけたら、一度購入してみませんか。まずは、読んでみてください。