マスクなしで感じるもの

今日の屋上遊びは、「暑~い!」の一言につきます。クサガメのいけすを掃除は、子どもたちと一緒に行います。水しぶきが飛んでも「気持ちい~い!」子どもたちです。

 

そんな屋上遊びでは、子どもたちはもちろんですが、私もマスクを外します。今日は土曜日なので、小学生に学校でのマスクの割合を聞くと、「もう半分以上はマスクをしていないよ。マスクをしない先生も多いよ」とのことです。

 

屋上でマスクを外すと、どろんこ広場の前では、「草のにおい」がします。池に近づくと、クサガメ軍団が「エサをくれ!」と近寄ってきますので、クサガメの匂いが漂ってきます。臭いにおいを出すからクサガメと言う名前ですが、そんなに臭くはありません。あくまでも「クサガメの匂い」です。

 

私よりも、もっと臭覚が敏感な子どもたちは、ピーマン畑の前では、「ピーマンの匂いがする」と言い、トマト畑の前では「トマトの匂いがする」と言います。私には、キュウリのあおくさい匂いは感じることが出来ました。

 

人間には、五感が備わっていますが、屋上遊びで感じるように、マスクをしているときには、明らかに臭覚のセンサーを使う機会が減っていたのです。マスクを外した屋上遊びでは、草や土だけでなく、子どもたちは、空気の匂いまでも感じながら、コロナ前までは当たり前だった、感覚を取り戻しているのです。

 

小学生に、「給食はどうしているの?」とも聞いてみます。とっくに、黙食ではなく、自由に友だちと会話をしながらの給食に戻っているようです。ところが、黙食で得たものもあるのです。おしゃべり禁止だったので、コロナ前よりも、食べ物を視覚や味覚で、より深く味わっていたことは間違いないですね。班ごとで食べていた頃は、友だちとの会話に五感のうちのいくつかを使ってしまい、調理員さんと栄養士さんが丹精込めて作ってくれた給食を今より味わうことができていなかったのです。

 

活動が制限されたことで、逆にプラスにとして考えられることは、けっこう多いのかもしれませんね。アフターコロナとなる、これからの生活様式は、元に戻すだけの単純な考え方ではなく、新たに得られたメリットを上手に生かしていきたいですね。