埼玉県の条例案

今日は、ピクニックランチです。寺子屋の園児が対象ですが、ママやパパが作ったお弁当を、屋上の青空の下で、ピクニック気分で食べるイベントです。ただ屋上で食べるだけじゃないか・・・なんて言わないでくださいね。わくわく感たっぷりの「非日常ランチタイム」なのです。事前に、何が食べたいかをリクエストする園児もいますし、ママのお弁当作りの手伝いをする園児もいます。今回は、3人のパパがお弁当を作ってくれました。とにかく、朝から子どもたちはワクワクドキドキとなるのです。

 

おにぎりなどが、キャラクターになっていて、見た目もばっちりのお弁当に、子どもたちの会話も進みます。食後のデザートも、子どもたちはおいしそうに食べていました。

 

さて、私は埼玉県さいたま市に住んでいますし、保育園ホワイトきゃんばすもさいたま市にありますので、やはり、世間を騒がせた、埼玉県の条例について、触れないわけにはいきませんね。

 

今回、自民党埼玉県議団が、小学校3年以下の子どもだけでの外出や留守番を禁じ、見つけたら通報するように定める条例案を提出しました。報道にあるように、世の中からは、大きくバッシングを受けて、この条例を取り下げたという内容です。

 

保育園にかかわる意見としては、現状、小学校の学童がいっぱいで、多くの小学校では、2年か3年になると、新入生を優先するために、追い出されてしまう状況です。働く親としては、ほぼ全員アウト!となってしまうので、まずは、実態モニターが、どれだけ行われていたかは、はなはだ疑問です。もちろん、県の条例ですので、法的に逮捕されるわけではありませんが、働くママが、真っ先にブーイングでした。

 

もっと言えば、女性が社会に進出し、働くママが当たり前の世の中になってきた昨今で、どうも、この法案の根底には、「男はソト・女はウチ」という昭和の価値観を感じるような気がします。

 

あまりにも、バッシングばかりなので、この法案のメリットを無理やり考えてみると、諸外国との比較ですね。アメリカでは、子どもだけが公園で遊んでいることなど、ほとんどないし、家で子どもを一人にすることは、虐待と言われかねません。そりゃ、銃社会のアメリカなら、子どもの安全という観点が第一に考えられるでしょうが、日本には当てはまりません。

 

映画「三丁目の夕日」の時代は、地域で子育てをするのが当たり前でした。自分の子どもも、近所の子どもも、分け隔てなく愛し、叱りました。その時代は、もう日本には戻ってきません。でも、この事例をきっかけに、子どもたち同士が、放課後、安全に公園で遊べる世の中を作っていかないといけませんね。

 

みなさんは、バッシングだけでなく、どうあるべきか・・・考えてみませんか。