年賀状は重荷ですか

いよいよ冬の気温になってきました。つい先週は、夏日にもなっていたので、夏から秋を飛び越えて冬に突入ですね。今日は、北風が強かったので、屋上に着いた子どもたちの中には、寒さに負けて、エレーベーターホールで輪投げやボール遊びをする園児が半分です。急に寒くなると大人でもしんどいです。(笑)

 

さて、年賀状が、すでに発売されていることをご存じですか。毎年、11月1日が年賀状の販売開始日ですが、年々、報道されることが少なくなっているような気がしますね。

 

年賀状の習慣は平安時代に遡るといわれています。明治時代に庶民にも定着し、現在の「お年玉付き年賀はがき」は、1949年(昭和24年)に登場します。2003年度の発行枚数が44億5936万枚と過去最高だったそうです。それから、わずか20年の間に、今年度は14億4000万枚と、ピーク時の32%に落ち込んだのです。

 

高齢者の「終活」が注目され始めたのが2010年頃で、その一環として年賀状じまいにも関心が集まり、私のところにも毎年「本年をもって年賀状を控えさせていただきます」というお知らせ年賀状が増えてきました。しかし、年賀状じまいを宣言したものの、寂しくなったり、相手から返事が届いたりして、再開を伝える「復活年賀状」もあるようです。

 

コロナ禍を境にして、写真を配した年賀状の落ち込みが特に激しいといいます。旅行など家族のイベントの写真が撮れなかったために自然消滅的に年賀状をやめてしまったケースもあるようです。そして、最近は、「幸せそうな家族写真=自慢」とする「年賀状マウント」が話題になり、気になる人は出すのをためらうケースもあるとか。

 

こうした時代背景から、日本郵便は2021年度から、LINEでデジタル年賀状を送れる「スマートねんが」の販売を始めたようです。写真やイラストを貼り付けて年賀状のような画像を作成し、登録した「友だち」に送ります。相手の住所や本名を知らなくても出せるというわけです。

 

年始にあいさつする伝統は、SNSなどの形を変えても続いています。一方、手書きや手紙のやり取りが楽しいという人は、一定数残っているので、従来通りの年賀状は、右肩下がりですが、しばらくは残っていくのでしょう。

 

私も、年に一度だけ、年賀状で「元気でよかった!こちらも元気にしています」という確認をする人がたくさんいます。それも、お正月の大切な習慣になっているので、しばらくは、年賀状じまいはしません。(笑)