PTAいる?いらない?

毎日、クリスマス発表会のダンスの練習を「朝の会のダンス時間」に行っています。寺子屋園児の「勇気100%」は、今ステージに上がっても大丈夫なくらい完成度が上がっています。園児全員の「やってみよう」も、チビちゃんの気まぐれを除けば、いつでもスタンバイOKと言った感じです。ダンスが大好きな子どもたちが、楽しんで踊っています。

 

さて、今日はPTAの話です。私もかつては、我が子が通っていた小学校のPTA会長をしていましたので、このブログでもPTAの話をよくします。私がかかわっていたのは、15年前ですので、時代の流れとともに、PTAへの逆風も大きくなってきたようです。

 

そもそも日本にPTAが発足したのは戦後、民主的な教育を普及させようとしたのがきっかけで、子どものために家庭と学校が協力しようと各学校ごとに作られた団体です。先生も原則PTA会員です。

 

「仕事や育児で忙しいので、PTAどころじゃない」「任意と言いながら、無理に委員をさせられるのが嫌だ」「できる人が、できる時間に、できる事をするのがPTAなのに、ポイント制などそうではない実態がある」といった反対意見があがります。

 

また、東京都PTA協議会は、日本PTA協議会からこの3月脱退しました。例えば、私が住むさいたま市西区なら、各学校のPTA→西区PTA連合会→さいたま市PTA協議会→日本PTA協議会と、組織がだんだん大きくなり、各家庭から徴収したPTA会費が、それぞれ分配されて上納される仕組みです。日本PTA協議会は、全国の小中学校から集まった予算を使って、様々な活動を行っているのです。東京都は、「本当にやるべきは、学校単位のPTAを支援することだ」として、脱退したのです。

 

次は、PTAは必要という視点から話します。PTAには、保護者の声を学校や行政に伝え、困りごとを地域で解決するという役割があります。埼玉県で10月、子どもだけの留守番を「虐待」とする条例案が出た時には、PTAとして約2万9000人の署名を集め、自民党県議団長に手渡し、法案を取り下げることにつながったのです。保護者を代表するPTAという組織だからできたことです。

 

また、近年では、学校現場が、人手不足と多忙が深刻化しています。先生たちだけでは、子どもたちの学校行事を100%対応できないため、PTAが学校をサポートすることが、子どもたちのためにもなるという考えです。

 

そして、PTA会長をしていた私が一番大きく感じたことは、PTAは保護者同士が結びつき、学び合う場として必要な組織であり、PTAで培われたつながりが、地域の結びつきの基礎になるという考えです。サラリーマンとして働いていた私は、地域とのつながりはほとんどありませんでした。しかし、校長先生、教頭先生はじめ多くの教員とつながりができ、保護者の中には、驚くような「スーパー保護者」がいて、「子どもたちのために」という活動に向けて、大きな影響を受けました。また、保護者の中には、その道の専門家が多くいます。子どもへもキャリア教育や金融教育など、PTA主催の講演会など有意義な活動が多く行われています。

 

「子どもたちのために、先生たちと協力して学校をよくするために、ひと肌脱ごうじゃないか!」という考えには、異論はないはずです。よって、私の結論は簡単です。「PTAは必要です。ただし、その在り方は、時代の流れや個々の学校の状況に合わせて様々な形があっていい」です。

 

奈良市のPTA連合会は「PTA活動はできる人が、できる時間に、できる事をする。すべての会員が平等に仕事をする団体ではない」という手引きを作り、入会も活動も任意だと呼びかけているそうです。

 

あなたのお子様が、小学生・中学生であるなら、その学校でのPTA活動はどうですか。一度、確認してください。