うんち博士

お昼の勉強タイム・・・雑巾しぼり選手権を行いました。絞った水の量が多い園児が勝ち上がっていきます。小学生になると、給食を食べ終わってからの掃除タイムがあります。ここで、まともに雑巾が絞れない子が多いとのこと。理由は簡単で、普段やったことがないからです。勝ち抜き形式にすると、子どもたは燃えるようで、しっかりと絞ることができました。

 

さて、今日は「うんち」の話です。その前に、現在小中学校のトイレにどれだけの和式トイレがあるかご存じですか。文部科学省の調査では、昨年9月時点で、全国の公立小中学校にあるトイレ約133万個のうち、3割に当たる約42万個が和式だそうです。小学校入学までに、和式便所の利用経験が全くない子もいます。約3割をすぐに洋式トイレにするのは難しいので、子どもたちに「和式便所の使いかた」を教える必要がありますね。

 

福島県白河市の市立表郷(おもてごう)小学校には「うんち博士」がいるそうです。正体は、養護教諭の鈴木さんだそうで、うんちから子どもたちの健康を考える面白さにひかれ、排便教育を定期的に行っているそうです。

 

イラストを使って、児童に自分のうんちがどれに近いか尋ねます。体の調子がいい時に出るのは「バナナ」の形に似ているなどと説明します。快便のコツは「朝にコップ1杯の水を飲む」「好き嫌いなく食べる」「体を動かす」とアドバイスします。冒頭の和式トイレの使い方も教えます。

 

こうして、「うんち博士」は、うんちの話題をタブーにしないで、周りの大人が明るく真面目に話すことで、子どもたちに安心感を与えると言います。NPO「日本トイレ研究所」が昨年10~11月、全国の小学校122校児童約1万2000人を対象に、1週間の排便状況を確認したところ、排便が週に0~2回の便秘の児童が、全体の9%だったそうです。

 

保育園や幼稚園と異なり、小学校では、トイレに行ける時間が決まっています。環境の違いによる緊張感は腸の動きを悪くします。そして、私が小学生の頃もそうでしたが、男子がトイレで大便をすると、「○○がうんちしたぞ!」と言われるので、我慢してしまうのです。これも便秘を悪化させますね。

 

学校では、我慢しないでトイレに行ける環境作りが必要ですね。メンタル面での改善が、まだまだ大きいような気がします。