サンリオ時間

今日の寺子屋園児は、久々に「階段レース」を楽しみました。ショッピングセンター3Fにある保育園ホワイトきゃんばすは、地震や火災などの災害に備えて、階段を利用して避難する訓練をするのですが、これをゲーム化したのが階段レースです。単純に、階段のぼりの競争です。不思議なもので、足が速い園児が必ずしも階段レースでも勝利するわけではありません。今日は、一段とばしにもチャレンジしました。子どもたちの体力強化にもつながったようです。

 

さて、今日は「サンリオ」の話です。保育園の子どもたちからは、ハローキティやマイメロディなどのメジャーなキャラクターはもちろんですが、クロミやこぎみゅんなど、私の知らないキャラクターの名前も出てきます。そんなサンリオですが、ディズニーのように、創業以来ずっと右肩上がりで成長してきたと思われるでしょうが、実は、山あり谷ありの経営を繰り返す会社でした。

 

1960年に創業し、ハローキティという最強キャラクターで、大きく成長しました。しかし、2003年には株式運用が失敗し、193億円もの赤字を出してしまったのです。私が、駆け出しの営業マンだった頃に、銀座松屋百貨店の隣に、サンリオのテーマパーク的なビルが建ったのですが、大赤字の経営で、すぐに撤退したのを覚えています。

 

創業者の息子が、副社長となり、経営を立て直しました。キャラクター販売が中心の売上構成を、「ロイヤリティ」ビジネスに変えていったのです。ハローキティのキャラクターを使ったグッズを作ってもいいけど、売上の〇〇%をロイヤリティとして徴収する仕組みです。私が働いていた洋菓子メーカーでも、ハローキティのチーズケーキを百貨店のサンリオイベントのタイアップで販売したことがありました。通常1000円のチーズケーキが、ハローキティのデザインでデコレーションされると、1200円になります。つまり、200円をロイヤリティとして、サンリオに支払うのです。こうして、サンリオは、自ら販売して売上を作らなくても、効率よくロイヤリティが徴収でき、直接営業利益につながったのです。

 

しかし、2013年に副社長が急死してしまうと、父親である創業社長は、ライセンスビジネスから再び販売重視の会社に戻すと宣言するのです。またまた、サンリオの迷走が続きます。そして、亡くなった副社長の息子(社長の孫)が、2020年に社長となったのです。当時32歳という若社長です。

 

創業者の孫に何ができるのか?という評判の中でのスタートでしたが、前社長の祖父との対話を続ける中で、強行ではなく、理解してもらいながら、改革を進めていったのです。キャラクターの開発には、ファンを巻き込みます。ファン投票でキャラクターのデビューを決める「ネクストカワイイプロジェクト」などを始めます。2022年に営業利益を黒字に転換させ、2023年も増収増益、2024年3月期では268億円の営業利益を見込んでいます。

 

今は、利益だけでなく「サンリオ時間」を増やそうという取り組みを行っているそうです。もちろん、非財務指標ですが、多くの人がサンリオに関わる時間を増やそうという目標です。

 

今まで、サンリオが開発したキャラクターは450種類になるそうです。保育園の子どもたちも大好きなキャラクターが多いので、サンリオが歩む道は、注目していきたいですね。