「うさぎや」のどら焼き

今日の昼時間、運動会を行う西文ひろばで、小学生と年長園児で「鬼ごっこ」などをして遊んでいました。すると、昨日卒業式だった高校3年生のサッカー女子が、一人で練習にやってきました。小学校4年の男の子が、中学生になったらサッカー部に入りたいというぐらいサッカーにハマっているので、指導してもらったのです。彼女に色々と話を聞いていくと、凄い選手であることが分かりました。さいたま市西区の宮前小学校の卒業です。新潟のサッカー強豪校で、高2の時に全国大会にスタメンで出場します。大学はサッカー推薦で、全国を狙う強豪大学に入学が決まったそうです。彼女のポジションは、センターバックです。全体の動きが良く見えるので、司令塔の役割を担っているようです。

 

将来は、指導者の道に進みたいというビジョンを持っていました。言葉遣いもとても礼儀正しく、将来設計もきちんとあって、とても感心しました。小4の男の子は、「ボールの回転がいつも同じで、まっすぐパスを返してくれる・・・凄い」と言っていました。大学でも、大いに活躍してもらいたいですね。

 

さて、今日は「どら焼き」の話です。私は、洋菓子も和菓子も大好きですが、どら焼きと言えば、すぐに思い浮かべるのが、「うさぎや」のどら焼きです。創業100年以上の上野にある和菓子屋さんです。看板商品のどら焼きを求めて、朝から行列ができるお店です。

 

うさぎやには、伝統の味を守る、餡一筋30年の橋本さんという職人がいます。どら焼きは、一日に7千~1万個を作るので、朝6時から4台の釜をフル稼働させ、前日から水に浸しておいた小豆を煮始めます。そこから3時間半、釜から目を離すことはないそうです。火加減、水加減、甘味を調整しながら、木べらから伝わる感覚だけで、ほど良い練り具合へと仕上げていきます。

 

橋本さんは、「すし職人が手袋をつけて、すしを握らないのと同じで、和菓子の味を決めるのは手」と言って、素手で蒸したての饅頭を触るそうです。「煮る時は、支度を万全にする。必要な道具を事前に用意していなければ、取りに行く間に煮詰まってしまう。作る目的を明確にしておかないと、正しい段取りで作れない。どのように煮たかで、正直に結果が出る」とも言います。

 

実は、15年ほど前に、誰でも作れるようにレシピを作ったそうです。しかし、完璧と思われたレシピは意味をなさず、味が変わってしまったそうです。「うさぎや」のどら焼きは、職人による手作業が、伝統の味を守っているのです。

 

1個240円・・・私は、決して高いとは思いません。どうですか・・・「うさぎゃ」のどら焼き、食べたくなりましたか。