リモート時代の残念な言葉

今日は、待ちに待った「お花見」です。ここ何年かは、3月中には花見を終えていましたが、今年は、4月半ば近くとなりました。満開から桜吹雪となり、5歳女の子が「桜の雨が降っているよ~」と明言を残してくれました。桜の花びらを集めて、空へ舞い投げる子どもたち。境内でかくれんぼや鬼ごっこを楽しみ、最高のお花見となりました。

 

さて、私のような昭和世代にグッと刺さったドラマ「不適切にもほどがある」の影響もあって、「昭和」「平成」「令和」のいい所を探すような流れになってきました。しかし、昭和と令和の大きな違いは、仕事の多くが、リモートで行われるようになったことです。フェイスtoフェイスでの有効な言葉がけと、リモートでの有効な文字での言葉がけは、どうやら違うようです。対面では、身ぶり手ぶりで「ブワットやって、シュッとやって、バーンとやったらいける」という、長嶋茂雄流の指示で大丈夫ですが、リモートでは、通用しません。

 

リモート時代の残念な言葉をいくつか挙げてみます。NGワードです。

 

「君の気持ちはよくわかるよ」これなど、思わず言いたくなる言葉ですね。そもそも、何もかも違う相手の気持ちなど、簡単にわかるものではありません。さらに、離れた場所でリモートワークをしていることもあるので、それを聞いた部下は、自分がどんなことに悩み、苦しんでいるのか分りもしないくせに「何見て言ってるんですか?」という気持ちになりますね。

 

「君はどうしたいの?」という、「自由にやらせる」タイプの指示出しは、上司の高度なマネジメント能力が問われます。「自分で決めるよりも指示に従った方が楽」と考える部下もいるからです。部下のタイプや価値観の違いを理解して、文字で指示を出すのは、かなり大変です。

 

「それ、前にも言ったよね」これは、保育園の園児に対しても、言ってはいけないNGワードです。前に言われたことを覚えていれば、同じ質問はしないのに、ついつい言ってしまう言葉ですね。園児に対しては、まったく意味がありません。子どもは、すぐに忘れる動物ですので、何度も根気よく、同じ言葉を繰り返さないといけません。

 

私のような、昭和世代は、リモートだけでなく、対面でも、相手への言葉がけには、常に「アップデート」を心がけないといけません。必ずいえることは、人間関係に絶対的に効く「魔法の言葉」は無いことです。相手を想い、相手の強みを引き出せるように、心を響かせる言葉が大事です。これが、なかなか難しいですが。