名物店員がいるスーパーマーケット

今日は、「こいのぼり」を制作しました。今年は、牛乳パックを使用した立体的なこいのぼりを作ります。何回かに分けて、来週末くらいまでに完成させたいですね。寺子屋園児は、毎週水曜日が廃材工作の時間ですので、集中力を見せています。完成作品が楽しみです。

 

さて、あなたが買い物に行くスーパーマーケットには、名物店員がいますか。保育園ホワイトきゃんばすが入る、ショッピングセンターの焼きたてパン売場には、笑顔が素敵な店員さんがいます。いつもニコニコしながら、焼き立てのパンを運んでいます。もう60歳は超えている年齢かと思われますが、その笑顔を見ると、ついつい買いたくなってしまいます。

 

お彼岸を迎えた3月中旬、山梨県北杜市のスーパー「ひまわり市場」では、マイクを持つ店員が、「このおはぎは、どんなに我々がお願いしても、お彼岸以外には作ってくれません。正直言って、1年中食べたくなるおいしさです」と話します。マイクを握るのは社長だそうです。マイクパフォーマンスは、裏話を交えたユニークなおしゃべりへと続きます。「おはぎを作ってもらっている和菓子屋さんに、『一年中売ったら売上が間違いなくアップしますよ』と言ったら、『一年中売ったら、日本の季節感がなくなってしまうよ。ばかなことを言ってるんじゃないよ』って言われてしまいました」何だか、想像するだけで楽しそうですね。

 

最初、このスーパーは、活気が感じられず、お客様へのあいさつ強化からスタートさせます。社長の方針に従わない従業員に代わって、一芸を持つ人たちが新たに入社してきたそうです。ソムリエの資格を持つ従業員や元パティシエが、バイヤーとして活躍するようになり、このスーパーでは、「従業員が店の売り」になっていったのです。

 

佐賀県伊万里市のスーパー「ファインズたけだ」では、緑色のエプロンにサングラスをかけた副社長が、ダンスをしながらアジフライや野菜コロッケをアピールします。これが、SNSにアップされると大きな反響を呼び、全国からお客様が訪れるようになったそうです。「スーパーは『食の安全』を売る場所。売る人の顔が見えれば、信頼につながる」と副社長は効果を語ります。

 

売上アップには、様々な手法がありますね。「笑顔で元気に挨拶する店員」「商品の価格が安い」「いつも新鮮な品揃え」「総菜が抜群においしい」「日替わり、時間別の限定品がある」「いわく・いんねん・こじ・らいれきなどのうんちくがある」「商品の陳列がわかりやすい」・・・もう挙げれば、キリがありませんし、1つの答えがないので、各スーパーマーケットは必死になって、付加価値をあげることに知恵を絞っているのです。

 

言いつくされたことばですが、お客様は「モノ」を買うのですが、「コト」があれば、さらに購買につながります。冒頭のマイクパフォーマンスなどは、となりの店でも「おはぎ」は買えますが、マイクパフォーマンスという「コト」を楽しみに、店に足を運ぶのです。

 

ここ数年、食品の値上げラッシュで、「いかに安く商品を購入するか・・・」がテーマのテレビ報道が増えていますが、価格訴求ではない、楽しい「コト」があるお店で買い物をするのは、幸せな気持ちになりますね。そんな店・・・探してみませんか。